Tシャツの歴史
Tシャツの歴史について知りましょう。
Tシャツは現代において、なくてはならない存在です。世界中の人々がTシャツを着ていると言っても過言ではありません。しかし、そんなTシャツの歴史って、考えたことありますか?きっと知らない方が多いと思います。簡単にですがここでご紹介したいと思います。
Tシャツの始まり
Tシャツの始まりは、1914年だと言われています。その頃は第一次世界大戦のまっただ中です。そんな夏の日、ウール素材の重くて厚い制服を着たアメリカ兵とは違い、涼しそうにしているヨーロッパ兵たち。同じ制服に見えても、何か秘密があるに違いない!!そう思った、兵士たちはこぞってヨーロッパ兵の制服に注目しました。涼しそうな秘密は、アンダーウエアにありました。綿素材のアンダーウエアのおかげで、夏を快適に過ごしていることを発見したアメリカ兵たちは、さっそく同じように綿素材で作ることにしました。そして、完成した綿素材のシャツは、たちまち話題となり、正式に軍服として用いられたと言われています。その綿素材のアンダーウエアこそが後のTシャツとなる原型だったと言われています。
Tシャツという名称の始まり
この「Tシャツ」という名称が広まったのは、1920年代のことです。このころから辞書にも収載され、公用語として認められるようになりました。それほど、綿素材のシャツは多くの人に広まったと言うことです。そして、第二次世界大戦にもアメリカ兵の正式アンダーウエアとして認定され、アンダーウエアとしてではありますが、Tシャツは知名度を高めていったのです。
ファッションとしてのTシャツの始まり
1950年代、アメリカに衝撃が走ります。このころアメリカ映画界のスーパースターたちはこぞって映画の中で、アンダーウエアであるTシャツをオシャレ着として着用していたのです。その代表的な作品は、もちろん誰もが知っている「理由なき反抗」に登場するジェームス・ディーンです。ジェームス・ディーン演じる主人公のジムが、Tシャツの袖にタバコの箱を挟むシーンは誰もが一度は目にしたことでしょう。そのカッコ良さが話題を呼び、若者の間で、反抗と若さの象徴としてこのファッションが一大ブームを巻き起こしたのです。 それを期に、それまでアンダーウエアでしかなかったTシャツは、たちまちオシャレ着として着られるようになりました。
デザインTシャツの始まり
Tシャツにデザインが施されるようになったのは、1960年代ごろからです。印刷技術が用いられるようになったこの時代、シンプルだった綿Tシャツに、カラフルな色をつけることができるようになったのです。また、タンクトップやVネックも登場し始めました。タイダイ柄などの斬新なデザインなどもこのころから愛され続け、ヒッピー文化の象徴としても使用されていました。ロックバンドTシャツや、スポーツチームTシャツなども始まり、Tシャツはメッセージ性を持つようになりました。オリジナルTシャツ作るなら、この頃のようなメッセージ性の強いTシャツに管理人は憧れます。
日本でのTシャツの始まり
日本では、1940年代頃にアメリカのカジュアルウエアとして紹介されました。その後、日本の映画界のスーパースター石原裕次郎や慎太郎などが、アロハシャツやTシャツなどラフなファッションで登場し、たちまち人気を集めたのが始まりです。このころの太陽族と呼ばれる若者たちはこぞってTシャツを身につけ、社会的にも広がっていきました。
Tシャツの魅力
このようにTシャツは様々な時代、文化を超え、世界中の人々に愛され続ける存在になりました。Tシャツの進化は未だ衰えることなく、アパレル産業の中心的アイテムとして確固たる地位を築き上げています。Tシャツは、そのシンプルさゆえに様々な形へ変化を魅せます。だからこそ、年齢や性別を問わず世界中の人々に未だかつて愛されて続けているのではないでしょうか。Tシャツはもはやファッションという枠ではくくれない存在なのかもしれません。
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Last update:2024/1/9